波の大きい1年だった2014年を振り返ると、やはり上半期の消費税改正に伴う特需が大きく、基幹業務システム「SMILE」シリーズは好調だった。ここで大きな貯金をつくることができたわけだが、実は下半期にしても、特需の反動を予想以上に抑えることができたという手応えがある。

　7月以降は製造業や建設業でのIT投資が活発で、業種向けテンプレートの商品力も高く評価されたし、グループウェアの「eValue」も販促に力を入れてきた。SMILEのパートナーよりも大規模な企業を顧客にもつパートナーと連携し、順調に実績を伸ばしている。内部統制やコンプライアンスの要請の高まりとともに、ニーズはさらに拡大していくと期待している。

　OSKの基本的な姿勢として、機能強化を継続的に行い、必ず年に一回のバージョンアップをするというのは2015年も変わらない。これに、ユニファイド・コミュニケーションやスマートデバイス活用など、新しい要素も付け加え、お客様のニーズに真摯に応えていく。また、情報系を中心に、SaaS提供の準備も始める方針だ。

　詳細を語るにはまだ早いが、SMILEの次世代製品の開発にも着手している。メジャーアップデートとなる予定で、開発ボリュームを考えても、リリースは2017年までお待ちいただくことになる見通しだ。2015年は、この開発が山場を迎える年でもある。これまで以上に性能と品質強化にこだわって、しっかりとした製品をつくりあげたい。