年頭所感

【2015年 年頭所感】 三菱総研DCS

2015/01/22 20:40

週刊BCN 2015年01月19日vol.1563掲載

円実稔 社長
 当社の顧客は、海外市場に参入するなど、業務やビジネスの変革に取り組もうとしている。変革にはITが欠かせない。「SMAC」などの新しいトレンドを切り口としたシステムやサービスの導入にも関心が高い。そうした顧客をサポートするには、当社も変わらなければならない。しかも、顧客の成長を踏まえたうえで変わらなければ意味がない。そこで、「顧客志向」を2015年のキーワードに掲げたい。

 具体的に取り組むことは、システムやサービスを提供するうえでの上流工程だ。当社は顧客からいわれたことを、そのままシステムに反映するという点で評価されていると自負している。しかし、顧客の要求だけを聞いていればいいというわけにはいかない場合もある。顧客の業務をしっかりと把握したうえで、当社からも顧客の成長を見据えたシステムやサービスを提案していくことが重要だ。それには、顧客の業務をITで改善するコンサルティングに取り組まなければならないと考えている。現在、コンサルタントの組織化を検討している。

 当社が主戦場に据えている金融業界は、グローバル化が進んでいる。当社も顧客を支えるため、ロンドンやシンガポールに拠点を構えているほか、米国や中国などに子会社を置いて、人事や給与などの業務を支援するビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)を提供している。米国を中心にいくつかの実績が出ていることから、国内にも展開したい。BPOもまた、顧客志向の達成に重要だと考えている。
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外部リンク

三菱総研DCS=http://www.dcs.co.jp/