燃えよユーザー会 ~もっとITを有効活用したいユーザー企業へ~
<燃えよユーザー会 ~もっとITを有効活用したいユーザー企業へ~>情報システム管理者の悩みを解消する勉強会――PC・ネットワークの管理・活用を考える会(PCNW)
2014/01/17 20:28
情報システム管理者を対象とした“勉強会”
PCNWは、社内のシステム管理に悩みを抱える情報システム管理者を対象とした勉強会だ。PCNWには、入会条件や会費がない。そもそも、入会という手続きがない。正確に表現するなら、勉強会に参加申込みをした時点で会員としての資格を得ることになる。会員には縛りもなく、テーマに興味があって、都合さえ合えば参加するというかたちだ。とはいえ、会の代表となる幹事長、活動方針を決定してそれぞれの勉強会を仕切る幹事(座長)、その活動をサポートする運営委員というしっかりとした運営体制を整えている。勉強会は、基本的に年に6回開催する。テーマが二つのときは各3回で、三つのときは各2回になる。テーマや開催回数などの詳細は、幹事長と幹事、運営委員が毎年7月のPCNW大会前に合宿して決定。その内容を大会で発表し、7月からスタートする。2013年度(2013年7月~2014年6月)の勉強会のテーマは、「クライアント管理勉強会」「ITトレンド勉強会」の二つ。クライアント管理勉強会はとくにニーズが高く、ここ数年続いているという。
勉強会は参加者の意見交換(ディスカッション)が中心なので、定員は20~30人。申込み多数の場合は、情報システムの担当者を優先している。「誰でも参加できるが、もともとは社内のシステム管理に悩みを抱えている情報システム管理者が対象なので、優先している」とPCNW事務局の山崎誠司副事務局長(クオリティソフト営業戦略室室長)は語る。勉強会の成果は、毎年7月のPCNW大会で発表する。
ユニークなのは、勉強会の流れ。まず講師による講演があり、終了後、参加者によるディスカッションに移る。メンバーは固定されていないので、勉強会の都度、自己紹介するのが特徴だ。また、講師は毎回違う人に依頼。情報システム部門などの現場の担当者が多く、内容は事例をベースとしたものになる。PCNW事務局の清田一葉氏(クオリティソフト営業戦略室)によると、「事例をベースにしたほうが、『うちも同じ』と共感していただきやすい」という。講演後のディスカッションが、2時間という長丁場でも盛り上がるのはそのためだ。
同時使用ライセンスの推進が始まり
PCNWは、1996年に発足した「KeyServerユーザ会(同時使用ライセンスを推進する会)設立」が起源だ。「KeyServer」は、クオリティソフトが販売するソフトウェアの同時使用ライセンス管理ツール。ソフトウェアのインストール台数ではなく、同時に使用する最大数でカウントするので、ライセンスコストを削減することができる。当時は、同時利用ライセンスという考え方が普及していなかったことから、ユーザー会をつくることで認知の拡大を狙った。同時使用ライセンスの推進が一定の成果を得たことと、クオリティソフトが1998年2月にIT資産管理ソフト「QND Plus」を発売したことによって、KeyServerユーザー会から対象を広げ、PCNWへと発展。活動は、社会貢献を意識したものに変わっていった。
参加にあたって、クオリティソフトのユーザーである必要がないのはユニークだが、「当社にもメリットはある。情報システム管理者は常に多くの課題を抱えている。当社のユーザー企業でなくても、多くの現場の声に触れられることが価値になる」と山崎副事務局長。勉強会などの情報は、PCNWのホームページのほか、Facebook(https://www.facebook.com/pcnw.gr)からも入手できる。
入会資格:なし
入会金:なし
会費:無料
幹事長:木内里美(株式会社オラン)
主な活動:勉強会・大会
会報誌:なし
会員企業数:未公表
発足:1996年
その他:原則として情報システム管理者が対象
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