年頭所感

【2014年 年頭所感】 TDCソフトウェアエンジニアリング

2014/01/16 20:40

週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載

谷上俊二 社長
 現在の商談の状況からみて、2014年はIT投資が着実に増加する手応えを感じている。ユーザー企業はこれまでIT投資を手控えてきただけに、景況感の改善で財布の紐が緩みつつあったり、社会保障・税番号制度に代表されるように、公共分野でのIT投資が活発化していることが好影響を与えている。ただ、小粒な案件が多く、クラウドを活用するケースも珍しくなくなった。かつて、ERP(統合基幹業務システム)の普及期にSAPの技術者が一時的に足りなくなったのと同様、最先端のクラウドサービスに精通した技術者の不足感も強まっている。

 ここで、気をつけなければならないのは、不採算案件の発生だ。受注案件が増え、新領域の技術者が不足気味になり、繁忙感が重なればプロジェクト管理が甘くなりがちだからだ。当社は約1000人の技術者がいるが、ここ数年でプロジェクト管理の国際資格「PMP」取得者を230人ほどに増やしてきた。市況が上向いている今だからこそ、PMPの有資格者を早い段階で500人程度まで増やし、プロジェクトを確実に完遂する体制の強化に取り組む。

 同時に、次世代を担う主力製品となるようなオリジナルの商材づくりにも力を入れる。市場が大きく動くことが予想される2014年だからこそ、当社自身も大きく「変貌」していく。当社のような独立系SIerは、事業の自由度が高いぶん、自ら率先して変化に適応し、進むべき道を自らの力で切り拓くことが大切。それが次の成長につながる。
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外部リンク

TDCソフトウェアエンジニアリング=http://www.tdc.co.jp/