年頭所感

【2014年 年頭所感】 コア

2014/01/16 20:40

週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載

簗田稔 社長
 マシン・トゥ・マシン(M2M)技術とビッグデータ分析を組み合わせた新事業の創出は、まだ緒に就いたばかり。産業や農業、ヘルスケア、エネルギーなど、あらゆる領域に応用することが可能で、組み込みソフトウェア開発に強みをもつ当社の本領が発揮できる分野でもある。だが、十分な経験がないなかで、いきなりM2Mを活用したビジネスやシステムを構築するのはハードルが高い。そこで打ち出したのが、業界標準のデバイスを使って、小規模でも、まずはM2Mを始めようというコンセプトの「何でもつないで Start ! M2M」だ。

 デバイスには温度、湿度、加速度、振動、圧力、位置、CO2、花粉、糖度、磁気、光、ひずみなどさまざまな種類のセンサがあり、これらのデバイスから集められた情報をビッグデータ的アプローチで分析。ユーザーの新しいビジネスやサービスの創出に結びつける。新領域であるだけに、正直、やってみないとわからないことも多い。だからこそ、安く、早くスタートアップできる仕組みが必要なのだ。当社は2013年10月に、自社のR&Dセンター内に最新鋭のDCを竣工した。ここをM2Mとビッグデータの技術やノウハウを蓄積するための一大研究拠点と位置づけ、新しい商材やサービスの開発に力を入れる。

 顧客からの引き合いは好調で、当社の組み込みソフト技術や、独自に開発したM2Mプラットフォーム「ReviveTally(リバイタリ)」と、最新鋭自社DCを組み合わせて顧客の期待に応えていく。
  • 1

関連記事

コア 社長 簗田 稔

<中国・ASEANで儲ける――現地でヒットする商材・ダメな商材>第11回 主力商材を続々投入

クラウドM2Mで 「スマート自治体」を構築 中堅インテグレータが売り込む

有望分野はこれだ! 変貌するSIerの成長ビジネス

外部リンク

コア=http://www.core.co.jp/nsp/