年頭所感

【2014年 年頭所感】 SRAホールディングス

2014/01/09 20:40

週刊BCN 2014年01月06日vol.1512掲載

鹿島亨 社長
 蒔いた種から収穫する年が2014年にあたる。SRAホールディングスは、ここ2~3年、成長が見込める市場・製品・技術に投資を続けてきた。中国を中心に海外でビジネス基盤を整え、クラウドやビッグデータ、モバイル、ソーシャルに関連する魅力的な製品や技術を保有する企業を買収して、知的財産権を自社に取り込み、海外で自社製品を販売する体制を築くことができた。

 海外に自社製品を販売するビジネスは、大手ユーザー企業の要望に合わせてイチからソフトを開発する、私たちのメインビジネスとは異なる。だが、日本の受託ソフト開発産業の成長が見込めないとあって、当社が生き残るために必要な事業と捉えている。収益の高いビジネスを創出する意味でも、自社に知的財産権がある商品を販売することは大切だ。思うように進まないこともあったが、中国のITベンダーを通じてアフリカ企業への販売に成功するなど、いくつか実績が出てきて、前に進んでいる。

 2013年は、いくつかの種が芽になった年。14年はその芽をしっかりと育てて収穫する。2014年の日本経済全体やIT産業の行く末は明るいように感じるが、完全に復活したとは思っていない。政策に不透明な部分があって、IT産業は上向いてきたものの、特定の業種が一時的に投資を復活したに過ぎないように感じている。私は、外部環境に左右されない強い企業をつくりたい。2014年は手綱を緩めることなく、攻めの気持ちをもって駆け抜ける。
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外部リンク

SRAホールディングス=http://www.sra-hd.co.jp/