年頭所感
【2013年 年頭所感】 TDCソフトウェアエンジニアリング
2013/01/24 20:40
週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載
濫觴
濫觴は、どんな大きな河であろうと、その源は觴(さかづき)を濫(うか)べるほどの小さな流れに過ぎないことを表した言葉で、「物事の始まり」を意味する。この言葉に、次の50年の成長に向けた「第一歩」という意味を込めた。
1960年代は計算センター業務、80年はソフトウェアエンジニアリング、2000年代に入ってASPサービスを業界に先駆けて取り組んできた当社ではあるが、次世代のビジネスモデルであるクラウドサービスやグローバルITサービスといった分野は、まだ緒に就いたばかりだ。ソフトの「製造」部分の比重が大きかった仕事のやり方を、顧客の経営課題の解決や、グローバルITサポートといった知見やノウハウを活用した「サービス」を収益の柱に変えていくことが求められている。
足下の情報サービス業界をみれば、メガバンクの基幹業務システムの刷新など大型案件も動き始めている。金融分野に強みをもつ当社としては期待できる部分もある一方で、こうした大型案件は一時的なボーナスのようなものとも受け止めている。当社の次の50年を見据えた中長期的な取り組みは、今はまだ「濫觴」のような小さな動きかもしれないが、いずれ大きく花を咲かせるビジネスにしたい。
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