新3K主義

重木昭信 社長 設立51年目を迎える当社は、情報サービス業界の生き字引のような存在である。1960年代に汎用機を用いた科学技術計算から始まり、高度成長期には橋梁の構造計算で多くの実績を残した。また、証券システムオンラインサービスは1970年代から業界に先駆けて立ち上げるなど、時代の先端を切り開いてきたと自負している。
2012年3月にNTTデータグループの傘下企業になったが、それまでNTTデータは証券業に弱い側面をもっていた。当社は、証券業向けのシステム構築やサービスに実績が多く、こうした強みを生かすことでNTTデータグループ内での存在感をより一段と高めていく。
しかし、会社の歴史が長くなると、やや保守的な傾向が垣間見えたり、時代にそぐわない点がどうしても出てきてしまう。そこで「計画、計測、改善」の“新3K主義”を実践していくことで、再び活力ある組織につくり変えいく。計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルを回していくということだが、Do(実行)は比較的よくできているので、あえて外して新3K主義とした。
ITサービス業で3Kといえば、一般的に「きつい」「帰れない」「給料が安い」などといわれるが、実はこれはとても危険なこと。時代の最先端を進み、経済を支えるITがこれでは、日本の先行きが危ぶまれる。だからこそ、そうではないというアンチテーゼとして新3K主義を掲げ、仕事に取り組んでいく。