年頭所感

【2013年 年頭所感】 ダイワボウ情報システム

2013/01/24 20:40

週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載

成長・挑戦

野上義博 社長
 回復の兆しはみられたものの、2012年を振り返れば停滞感を脱し切れなかった。とくに個人向け市場は単価下落の影響で、売り上げ・利益ともに厳しい年だった。しかし、法人向け市場がIT投資に積極的な企業からの受注の増加で、全体的には売り上げを伸ばすことができた。

 13年は、クラウド化の本格化に伴って、タブレット端末やスマートフォンがパソコンの補助端末として、個人向けだけでなく企業や官公庁でもさらに浸透していくと見込んでいる。これらの動きに合わせて、新たな製品・サービスの形態も次々と出現し、前年以上の早いスピードでIT市場が変化することは間違いない。多様化や複雑化が進むなかで、果敢に挑戦し続けることが次の成長につながると確信している。

 「顧客第一主義・地域密着」という従来の取り組みを継続して実行するだけでなく、社員一人ひとりが市場やユーザー企業の変化を敏感に感じ取る能力を高めることが肝要になってくる。例えば、教育現場でのICT活用を目的とした「DIS School Innovation Project」は、全国の教育委員会や公立小学校、学識経験者、教育事業者などの協力を得ながら、これからの子どもたちに必要な「デジタル社会を生きる力」の育成に貢献する取り組みといえる。このように新たな市場に挑戦して、今まで以上に評価される企業として存在価値をさらに高めていきたいと考えている。
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