ITコーディネータ協会（ITC協会、播磨崇会長）は、地方でのITC活動の強化を目指して、各地域のITC届出組織とともに、ユーザー企業の関係者と地元のITCを集めて相互関係を築く「IT経営カンファレンス」を、1月23日から全国6地域で開催する。

　地方でのイベント開催は、ITC協会が2012年度の方針に掲げている「ITコーディネータのブランドと認知度の向上」（播磨会長）に向けた取り組みの一環だ。主催は各地域のITC届出組織、共催はITC協会というかたちで、およそ1か月半にわたって山口、沖縄、京都、仙台、金沢、福岡の6か所で開催する。

　カンファレンスでは、ITCの活動について講演を行うほか、ホームページ作成やスマートフォンの活用法など、ITCの支援によって実現した中小企業でのIT活用事例を紹介する。さらに、交流会を開き、ユーザー企業の関係者が気軽にITCと交流することができる場を設ける。開催スケジュールは表の通り。

　ITC協会は、地方でのITC活動の強化に力を入れようとしている。全国で6337人（2012年3月現在）のITCが企業経営を支援しているが、その大半が関東（3882人、61.3％）、近畿（817人、12.9％）、中部（574人、9.1％）の三つの地域に集中している。カンファレンスの開催を通じて、ITCの認知度を高め、地方においてもITCの資格を取得する人の数を増すことを目指している。（ゼンフ ミシャ）