年頭所感

【2013年 年頭所感】 東洋ビジネスエンジニアリング

2013/01/17 20:40

週刊BCN 2013年01月14日vol.1464掲載

グローバルSCM展開

石田壽典 社長
 2012年度の上半期は、ソリューション事業のうちSAPシステムの構築が堅調で、超大手企業向けにシフトしている「Oracle E-Business Suite」は大幅に減った。プロダクト事業は、中堅企業向け生産管理システムの「MCFrame」が対前年度比20%増で、海外拠点向け会計システム「A.S.I.A.」も堅調だった。背景には、リーマン・ショックで抑えていた中堅企業のシステム更新需要の高まりがある。「MCFrame」は、知名度が高くてパートナーが約30社に及ぶし、「XAシリーズ」を加えたことによって、グループ企業への導入が進んでいる。「A.S.I.A.」は、「GP」という新しいサービスを発表した。

 製造業は、海外進出に積極的で、国内と国外で一緒にシステム構築を検討するケースが増えている。これからはグローバルSCM(サプライチェーンマネジメント)展開を進める。パートナー企業であるディーバの連結会計システムと原価管理システムを連携させることができ、グローバルレベルで全体の儲けがわかるようにする。

 すでに、中国・上海とタイ・バンコクに現地法人、シンガポールに拠点を設けており、現地のパートナーと共同で事業を展開していく。そのために、「グローバルアライアンス推進室」を立ち上げた。パートナーとの協業深耕や新規開拓を進める。SAPに関してはグローバル向けテンプレートを用意し、「MCFrame」は多言語対応のほかに導入手引き書の充実を図る。
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