Oracle 最新製品の販売を支える主力ベンダー

<Oracle 最新製品の販売を支える主力ベンダー>伊藤忠テクノソリューションズ Sun ZFS Storage Appliance 最適な活用方法

2012/11/22 20:29

週刊BCN 2012年11月19日vol.1457掲載

 伊藤忠テクノソリューションズ(略称:CTC)は、旧サン・マイクロシステムズのサーバ、ストレージ製品など、同社の販売パートナーとして国内トップクラスの実績を誇る。現在も、中堅・大手企業向けの主力システムとして、オラクルのハードウェア製品の販売を手がけている。そのなかで、現在特に販売を強化しているのが、エンタープライズクラスのNAS(Network Attached Storage)製品である「Sun ZFS Storage Appliance(ZFSSA)」だ。

オラクルDBのストレージとして使用

岩尾奈々 氏
ITエンジニアリング室
プラットフォーム技術部
サーバ技術課
 今年7月からは、「ZFSSA」の保守サービスの提供を開始。また、同社の総合検証センター「Technical Solution Center(TSC)」内では、オラクルのデータベース(DB)や「Engineered Systems」との連携テストも実施している。ITエンジニアリング室プラットフォーム技術部サーバ技術課の岩尾奈々氏は、「オラクルDBのストレージとして、『ZFSSA』を積極的に提案していきたい」といい、ビッグデータ時代において顧客のデータを効率的に管理するインフラとして、設計・構築から保守サポート体制まで整えている。

 「ZFSSA」は、革新的なストレージ・アーキテクチャをベースに業界最高水準のパフォーマンス、密度、ストレージ分析機能を備えている。また、一次キャッシュ用のDRAM、読み込み/書き込みキャッシュ用のSSD、HDDから構成される「ハイブリッド・ストレージ・プール」を実装することで、複雑な設計や設定をすることなく、低コストと高パフォーマンスを両立させている。岩尾氏は、「『ZFSSA』はGB単価が安く、それでいて多機能。NASといえば『簡単』につきるが、『ZFSSA』は直観的に操作可能なインターフェースやリアルタイムモニタリングによる性能分析ができる」と、コストメリットの大きさと、管理運用容易性をアピールする。

 CTCによれば、「『ZFSSA』は、ファイルサーバの用途で導入されるケースも多いが、オラクルDBのバックアップストレージとして導入されるケースが増えてきている」(岩尾氏)という状況だ。「ZFSSA」は、Oracle Database Enterprise Editionに付属する圧縮機能の「Hybrid Columnar Compression(HCC)」を使用できる限られたストレージの一つであることから、「Oracle Database Appliance」や「Oracle Exa data」などと組み合わせて、ストレージ容量節約とDB性能向上が期待できる用途への適用可否検討を進めている。

 CTCは、200人以上のSolaris認定技術者を抱え、国内で最初に「ZFSSA」の「Specialization」を取得している。冒頭に挙げた検証センター(TSC)では、顧客からの要望が多い導入前の性能検証も実施している。また保守に関しては、オラクルDBを含めた24時間365日の自営保守が可能。岩尾氏は「オラクルDB+NASの組み合わせは当社ではポピュラーな組み合わせであり、今後はオラクルDB+『ZFSSA』への適用可否を検討していく」とし、オラクルDBのプライマリストレージとしての採用に本腰を入れる。


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外部リンク

日本オラクル=http://www.oracle.com/jp/

伊藤忠テクノソリューションズ=http://www.ctc-g.co.jp/