IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!
<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>87.ウイスタリア洋菓子店(下) データ活用を視野に入れる
2012/07/26 20:29
週刊BCN 2012年07月23日vol.1441掲載
ウイスタリアは、ウェブ活用に詳しい小林ITCのアドバイスを受けて、ホームページを刷新するとともに、Facebookのサイトをつくった。「Facebookのサイトでは、『このケーキはどんな味ですか』といった問い合わせをたくさんいただいている」(近藤マネージャー)と、こちらのサイトにも確かな手応えを感じている。小林ITCは、「インターネットを幅広く活用することで、これまで少なかった若い人や男性のお客様を取り込んでいる」という。
近藤マネージャーは、「当初は、ITを使ったことがほとんどなかったので、正直、戸惑いを感じていた。しかし、当店を広く知ってもらうために、とにかくやってみようと思った。今はホームページの更新やFacebookでのお客様とのやりとりが、楽しい作業になっている」と笑顔をみせる。IT活用の成果が現れるにつれて、ITをもっと活用しようというモチベーションが上がったわけだ。
近藤マネージャーと小林ITCは、今後もITの活用に取り組む。
ウイスタリアは、創業から50年近くの歴史があり、紙ベースで管理している大量の顧客情報をもっている。将来は、こういった情報をITによってデータベース化し、例えば「お客様の誕生日などに、ケーキのデコレーションをお勧めするメールを送信する」(近藤マネージャー)など、顧客のニーズにきめ細かく対応するための仕組みづくりを検討しているところだ。
加えて、グーグルなどで検索したときに、ウイスタリアのホームページが上位に表示されるように、SEO(検索エンジン最適化)対策も図っていく。小林ITCは、「アクセス解析を行って、どんなキーワードでの検索が多いかを把握して、改善策につなげたい」と、SEOに力を入れていく意向をみせている。(ゼンフ ミシャ)
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