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アマゾンに関する最新ニュース
2012/05/17 16:41
週刊BCN 2012年05月14日vol.1431掲載
いうまでもなく、アマゾンは世界最大のネット小売企業である。しかし、IT業界において注目されているのは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)と呼ばれるクラウド・サービスである。2011年の年次報告書によれば、AWSを含む非小売部門の売上高は約16億ドルと、アマゾンの売上高481億ドルの3%強を占めるにすぎないが、AWSはクラウドの世界のトップ・ブランドである。米国調査会社のDeepField Networksは、4月、インターネット・ユーザーの3分の1が毎日1回以上、S3やEC2などのAWSを間接的に利用している(つまり、AWSを使っているサイトやサービスを利用している)と発表している。
また、4月上旬にアマゾンは、AWSのストレージ・サービスであるS3の成長を示す驚異的なデータを発表した。これによれば、2006年末に29億であったS3に保存されているオブジェクト数は、翌年末は140億、それ以降も400億、1020億、2620億と増え、11年末には7620億に達している。12年3月末には9050億になっているので、直近の3か月で1430億も増加したことになる。つまり1日平均15億オブジェクトの増加である。2011年の年次報告書にも同様の数字が記述されており、S3は平均して毎秒50万トランザクション、ピーク時は100万トランザクションを処理しているのだそうだ。もはやAWSは、インターネット・ユーザーにとって不可欠なサービスになっているといっても過言ではない。
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