年頭所感

【2012年度 IT産業の道しるべ】 新明和ソフトテクノロジ

2012/03/22 20:40

週刊BCN 2012年03月19日vol.1424掲載

“外”の売り上げ拡大

保尾武
社長
 当社は航空機やダンプカー・塵芥車等の特装車、各種産業装置などを手がける新明和工業の情報システム子会社であり、約3700人の従業員が利用する新明和工業グループ全体の情報システムを開発・運用することをメインのミッションとしている。全売上高の75%は親会社からの仕事だが、今後は親会社以外の、外部ビジネスをもっと増やす。グループの売上拡大に貢献して親会社に当社の実力を示し、また従業員のモチベーションを高めるためにも必要なことだ。今年度(2012年3月期)から3か年の中期経営計画を開始しているが、最終年度には外部ビジネスを30%まで拡大する。

 外部ビジネスを伸ばすために重きを置いているのが、スマートフォンの企業導入支援など、モバイルソリューションとパッケージソフトの自社開発・販売事業だ。パッケージとしては契約書を簡単・安全に管理する「契約書管理システム」、ヘアサロン向け予約・売上・顧客管理ソフト「SALON DIRECTOR PROⅢ」など、豊富な販売実績をもっている。近々新製品として製造業の保守業務をサポートするソフトをリリースする。親会社とグループ会社の事業に貢献できるITを提供することは、今後も変わらないミッションだ。それと並行して、パッケージソフトを武器に、時にはほかのSIerやソフト開発会社とも協業しながら、外部ビジネスの拡大に力を注ぐ。
  • 1

関連記事

【2012年度 IT産業の道しるべ】 実力経営者が示したキーワード<過去の言葉で未来を読む>

【2012年度 IT産業の道しるべ】 業界活性化に力を尽くすIT団体トップの「志」

IT市場の潮流 ベンダートップが展望する2012年

【2012年 年頭所感・総評】再成長を期すIT企業トップの意気込み