年頭所感

【2012年 年頭所感】 OKIデータ

2012/01/19 20:40

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

反転攻勢

平本隆夫 社長
 タイの洪水によって、当社のプリンタ生産拠点が2011年10月から操業停止に追い込まれた。しかし、中国・深センと福島の工場で迅速に代替生産を開始し、被害を最小限に食い止めることができた。タイ生産拠点は、12年1月4日に操業を再開。他の生産工場と合わせて、洪水前の1.5倍程度の生産能力を発揮することができた。それでも、11年後半は需要に対し供給が追いつかなかったので、12年は反転攻勢をかける。

 12年1月からは、「第2世代COREFIDO」と呼ぶ業界初「メンテナンス品5年間無償提供」を実現したLED(発光ダイオード)プリンタの出荷を開始した。世界最小設置面積でコンパクトなA3カラー機だが、12年も引き続きラインアップを強化し、国内カラープリンタ市場でシェア10%を目指す。まずは国内市場を重視し、安定的なシェアを獲得して顧客の信頼を得て、国内で得た成功例を海外市場に展開していく方針だ。海外でも、「5年間無償保証」のような高品質・高耐久を売りにした販売戦略を行うことを検討している。

 国内や欧州・北米では、分散型のプリンタ配置の提案を加速するため、システムインテグレータ(SIer)など販売会社と協力してソリューション販売できる商材として高機能な複合機を強化する。海外市場では、欧州を再び軌道に乗せるとともに、中南米など新興国に向けた取り組みを本格化する計画だ。
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