経営基盤の強化
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| 林森太郎 社長 |
東日本大震災は、予想したほどには悪い影響を及ぼさなかった。とはいえ、下期になっても状況があまり好転していない。ヨーロッパの金融危機や円高などもあり、業績の回復スピードは想定よりも遅い。
2011年はプラス面もあった。クレオが持株会社制に移行して以降、事業体質は改善の方向に向かっている。売り上げの拡大には至らなかったが、収益率がかなり向上している。課題は、さらなるコスト削減とムダの排除だ。加えて、重点分野への投資を進めなければならない。
2012年は、引き続いて経営基盤の強化に取り組む。新しいフレームワークの上でグループ全体の事業を最適化し、結果を出していかなければならない。グループの結束力強化とサービス品質の強化が、お客様からの信頼感の醸成につながると考えている。
当社が開発する統合基幹業務システム「ZeeM」のうち、最も売り上げが大きい人事・給与システムを伸ばす。人材開発や就業管理、給与管理などを含めて「ZeeMトータル人事ソリューション」として提供し、従業員全体が使うシステムとして機能性だけでなく、ユーザビリティの高さやわかりやすさを追求する。このほか、国際財務報告基準対応の際に管理会計の強化につながる会計システムとの連携を、さらに安価に実現できるようにしていきたい。