年頭所感
【2012年 年頭所感】 ネットスイート
2012/01/05 20:40
週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載
正しいクラウドの普及
田村元 社長 |
企業が新しく事業を立ち上げる際のほか、会社を買収したり拠点を設立したりする際に、システムの構築にクラウドを採用するのがここ数年の傾向だ。興味深いのは、フロント系システムなどでクラウドを少し経験したうえで、「Netsuite」を検討する企業が増えていることだ。さらに、2011年に特徴的だったのは、日本企業の海外拠点から直接問い合わせてくるケースが散見されたことだ。海外拠点を任されたが、業務をまとめるシステムがない。そういう事情があって、「Netsuite」が注目されている。ERPを海外に展開するのは、大企業が多い。ERPを導入したものの、きちんとシステム統合されておらず、困って相談してくる中堅・中小企業もみられる。
今は、キャズム(深い溝)越えをしているタイミングだとみている。これからは、クラウドERPの本当の成長が期待できる。適当にクラウド、SaaSと名乗っているベンダーが少なくないが、数年後には淘汰されていくはずだ。ただ、日本はユーザー不在の議論が多い。正しいクラウドの啓発活動を行っていく必要がある。
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