年頭所感

【2012年 年頭所感】 兼松エレクトロニクス

2012/01/05 20:40

週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載

変化への挑戦

榎本秀貴 社長
 業績についていえば、2011年度の上期(4~9月)は、前年度同期を上回る実績を上げることができた。ユーザー企業が事業継続の対策を重視する動きがあり、サーバーとストレージの需要が10~15%も増えたことが、売り上げに大きく貢献している。下期は、前年と同じ程度の引き合いがあり、ビジネスは順調に進む見込みだ。しかし、欧州の金融危機やタイの洪水などによって、先行きが非常に読みにくい。

 当社は中国で、オフショア開発とネットワークインフラサービスの二つの事業を展開している。2011年は前年に設立した成都の拠点に加え、3月に深セン、11月には上海に新たに拠点を開設した。成都の人員体制は約50人に強化している。当社の中国事業の対象となる日系企業は、中国をマーケットとして捉え、現地での設計・販売を行うようになった。それにつれて、設計部門を日本から中国に移しつつある。当社は日系企業の海外ビジネスが変化すること見越して、そこから発生するITニーズをビジネスチャンスにつなげていきたい。

 クラウドサービスに関して、2011年、ソフトウェアベンダーのニュートラルとの合弁会社「クラウドランド」を立ち上げ、業種特化型EDIサービスの提供を開始した。反響がとてもよいので、サービスメニューを拡充させ、中堅企業を中心とした市場開拓に力を入れていく。
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