IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!
<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>48.半谷製作所(上) 生産管理システムの導入効果を訴求
2011/10/13 16:04
週刊BCN 2011年10月10日vol.1402掲載
経済産業省が毎年実施している「中小企業IT経営力大賞」に初めて挑戦するきっかけとなったのは、取引先の担当者の名刺に印刷されていた経営力大賞のロゴマークだった。気になって、このロゴマークについて調べてみたという。ところが、「受賞するのはかなり難しいと感じた。でも、名刺にISOのロゴマークだけでは寂しかった」と隅田部長は話す。
応募することを決意したのは09年だった。「今年はリーマン・ショックの影響で、申請する企業が少ないので認定される確率が高くなる」という水口和美ITコーディネータ(ITC)の話を聞いたからだ。05年に三菱電機のオフィスコンピュータ(オフコン)からリプレースした三菱ビジネスシステムの生産管理システム「ACCROAD Pro」の活用による経営の改善効果をアピールすることにした。
従来のオフコンは受発注用で、その他の業務は各部署でバラバラに管理していたので、データの共有がまったくできていなかった。これをデータの一元化ができるようにシステムを刷新したのだ。生産日程計画に携わる要員を二人削減し、月平均の在庫金額は2億円削減できた。
努力が実って、「IT経営実践認定企業 2010」に選ばれた。社内からは、「来年は経営力大賞の受賞を狙う」という声が上がったというが、目立ったIT投資を追加してこなかった。(つづく)(信澤健太)
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