今年8月、コンサラートの大森渚経営コンサルタントが輸入玩具店「木のおもちゃ トナカイ」を支援するチームに加わり、ITコーディネータ（ITC）の岩岡博徳氏（＝コンサラートCEO）とともに、店長の林信克氏の経営活動をサポートするようになった。林店長は、「大森先生は年齢が若く、当店がお客様としている親子と同じ目線で、店舗の飾りやネットショップのデザインをみることができる」と期待感を示す。

　林店長は、クリスマスシーズンに向けて、おもちゃの販売が活発化するとみており、年末の売上目標を高く設定している。「昨年のクリスマスシーズンと大差はないが、今回はよりスムーズに達成できるよう、ネットショップを生かしたい」として、サイトの改善に取り組んでいるところだ。「目標を達成できたら、スタッフ全員でハンバーガーを食べにいく計画だ」と笑顔を見せる。

　このところ店の仕事が忙しくて、ネットショップに掲載する写真の撮影やブログ更新に時間をかけることが難しくなっていると林店長は嘆く。そんな状況を打開するために、「大森先生からのアドバイスを受けて、今後は3人のスタッフの力を借りながら、チームとして写真の撮り方を工夫したり、ブログの更新頻度を上げるようにしたい」としている。

　「木のおもちゃ トナカイ」のネットショップは、店の認知度を高めて、広い地域からお客を店舗に導くのが主な目的だ。今後は、「安定した売り上げを目指して、ネットショップを通じた通信販売も拡大していきたい」（林店長）として、大森コンサルタントとのパイプを太くする。「これからは、大森先生に来ていただく回数を増やして、通信販売の強化に力を入れる」という。

　林店長は、ネットショップの改善にあたり、岩岡ITCが講師を務める社会人向けコースの学生たちから貴重なアドバイスを受けたという。前回、この欄で紹介したように、岩岡ITCは林店長を7月に授業に招き、学生たちに改善策の提案書をつくらせた。「学生たちから、実店舗とネットショップの基調をマッチングさせたほうがいいとの指摘をもらった。それを受けて、店舗と合わせて、ネットショップでオレンジ色を基調とした壁紙の使用を検討する」という。（ゼンフ ミシャ）