関西のITベンダーの「今」そして「これから」
<関西のITベンダーの「今」そして「これから」>第3回 メーカー系ITベンダーの動き(後編) 災害対策を切り口に事業拡大 エコソリューションが有望株
2011/10/06 16:04
週刊BCN 2011年10月03日vol.1401掲載
日本IBM広域事業部 関西支社関西営業部 西澤敏部長 |
日本IBM関西支社の西澤部長は、BCP/DRを切り口とした提案活動を強めるべく、地域パートナーとの連携を強化している。「最近、販売パートナーに、提案書に複数のパターンでBCP/DRソリューションを入れていただいている。パートナーに『ついでにBCP/DRもできる』とユーザー企業に訴求してもらい、それによって、当社のストレージやサーバーの販売拡大を狙う」と戦略を語る。日本IBMは全国で中堅・中小企業(SMB)の市場開拓に取り組んでおり、関西地区でもSMB向けビジネスの拡大を推進している。「今後、滋賀・奈良・和歌山の3県を中心に、都市部ではない市場の開拓に注力する。データバックアップなどができる低価格のクラウド型サービスを商材に、SMBのお客様を増やしていく」(西澤部長)という。
関西地区は電力供給不足がしばらく続くと予測される。ITベンダーは、中期的には「エコ」をキーワードにしたソリューションの需要が高まると見込んでいる。関西地区には積水ハウスなど大手のハウスメーカーがひしめいており、彼らに向けて、家庭内の電力使用量を可視化するソリューションの展開が有望株となりそうだ。富士通関西システムズの白山健一社長は、「エコを含め、新規事業の開拓に注力する」という。(ゼンフ ミシャ)
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