IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!
<IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!>27. ヴィジョンリンクス(中) 汎用性のあるシステム目指す
2011/05/05 16:04
週刊BCN 2011年05月02日vol.1381掲載
渡邊豪ITC(右)のアドバイスを得てシステム改善に取り組む |
ヴィジョンリンクスは、覆面調査を実施する「ミステリー・ショッパー」要員として、小売業の経験が豊富で信頼できる人材をリクルートし、的確な診断とアドバイスができるようきめ細かく丁寧な訓練をしている。調査員の資格要件として、「買物好きなことが必須、感動しない人はダメ」(田島社長)という。
調査員は、全国の商業施設にあるファッションや雑貨、飲食、食品などの店舗を訪れ、スタッフの接客態度やスキル、店舗の環境などを診断して、Excelで報告書を作成する。同社は、調査員から電子メールで送られてきたデータをもとにクライアント向けの「カルテ」を作成し、営業力強化やサービス改善のポイントを提案する。
田島社長は、「小売業界は競争が激化しており、経営者は顧客満足度の向上によって差異化しようと考えているので、ここにきて調査の依頼が急増している」と、調査事業の拡大を睨む。そこで必要不可欠なのが、データを集計・分析するシステムの改善だ。同社は「システムを根本的に刷新しなければならない」(田島社長)と考え、ITコーディネータ(ITC)の渡邊豪氏とともに、システムの再構築に取り組んでいく計画だ。
田島社長と渡邊ITCは、「汎用性の実現」をシステム改善のキーワードとして掲げている。「クライアントごとにシステムを変えなくてもスムーズにカスタマイズできる仕組みをつくって、顧客のニーズに応えていきたい」(田島社長)と構想を語る。(つづく)(ゼンフ ミシャ)
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