年頭所感

【2011年 年頭所感】 バッファロー

2011/01/27 20:39

週刊BCN 2011年01月24日vol.1367掲載

雄飛

斉木邦明 社長
 グローバルにはばたくジャンプアップの年。2011年を、そう位置づける。アジアやヨーロッパ、北米など、すでにビジネスを展開する各エリアで引き続き力を注ぐ。日本の人口減少が顕著になるなかで、海外市場への展開は当社にとって大きな意味をもつ。ワールドワイドで競争力のある価格を実現し、会社が末永く事業継続できる環境を構築する。

 具体的には、薄型テレビ、スマートフォン、ポータブル/家庭用ゲーム機など、PC以外のデジタル製品の周辺機器を積極的に投入する。近い将来、持株会社メルコホールディングスの国内と海外の売上高について、その割合を5対5にすることを目指す。

 海外市場に力を入れる当社にとって、2010年は円高が逆風となったが、資材調達面ではメリットを享受した。

 PC周辺機器は横ばいで推移したが、AV周辺機器は家電エコポイント制度の追い風で好調を維持することができた。主力製品の外付けHDDが貢献したほか、薄型テレビの録画対応モデルで東芝に加えてシャープやLG、パナソニックなどのテレビに対応して市場を拡大した。地上デジタルチューナーは、総務省関連で大規模案件を受注した。ほかにも、簡易録画機能つきの低価格モデルが奏功している。11年7月のアナログ放送の停波まで在庫のコントロールがカギと捉えている。
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