年頭所感

【2011年 年頭所感】 ブラザー販売

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

さらにユニークに

片山俊介 社長
 グローバルでは、2008年度に比べて09年度のほうが売り上げが落ちた。だが、10年度には少し戻った。国内市場全体では、10年初めに回復傾向をみせ、とくにエコポイント制度の特需が寄与して、家電量販店市場の販売環境が好転している。

 プリンタ市場に関しても、10年度は前年度比で伸びる傾向にある。ブラザー工業は輸出による売り上げが全体の約8割を占めている。2011年は、為替の影響を回避する意味で、本社からは円建てでの収益を上げるように指示されている。つまり、国内事業を展開している当社の役割が重要となるわけである。

 国内プリンタ市場では、量販店とディストリビュータなど販売チャネル経由の比率を早期に五分五分としたい。これを実現するため、2011年はさらにユニークな製品を開発し、販売を行う。製品面ではこれまで、「中小企業・SOHOが最低限の投資で最大の効果を得る」ことを謳い、多機能・コンパクト・通信を追求してきた。これに加え、「プロユース」というラベル作成機などモバイル端末分野で新しい柱をつくる。

 クラウドという観点からみて、顧客のデータ管理・保存やセキュリティなどに関しても、システムインテグレータと組んで、システム提案できる体制をつくるうえで、モバイル端末が重要と考えた。プリンタ製品に関しては、ユニークさを追求した新製品を2011年度も出し続ける。
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