任せた！ といわれる企業に

山本忠人 社長

　3年連続で、「ソリューション・サービス販売」を加速させることを目指してきた。「箱売り」ベースの体質を改めるということだが、機器の信頼性に加え、こうした新たな販売方法の提案の認知度は高まっている。だが、もっと顧客の懐に入り、2011年は「任せた！ といわれる企業」になるための改革を進める。そういう意味で11年度（12年3期）は成果を出す年になる。この3年間で「ソリューション・サービス販売」の体制は整えた。自信をもって、さらに邁進し、より多くの顧客に当社のドキュメント・コミュニケーションの利点を享受してもらえるようにしたい。とくに、中堅・中小企業に対する事業戦略を強化する。小型デジタル複合機（MFP）をリリースし、製品群も揃った。

　もう一つ、中国を中心としたアジア地域の販売に力を入れていく。とりわけ、中国では成功を収めたい。この3年間で、人員体制や人材教育などの整備が落ち着いた。2011年は、この中国で手ごたえを得た年となった。今は、競合他社の後塵を拝しているが、中国市場ではトップに立ちたい。そのうえで、13年度（14年3月期）までに海外比率を現在の4割から5割に拡大することを計画している。

　クラウド環境のなかでドキュメントのニーズが大きく変わってきた。ネットワーク上のセキュリティや顧客へのヘルプデスクなど、ドキュメント回りのソリューションのあり方を考えていきたい。