年頭所感

【2011年 年頭所感】 双日システムズ

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

協調と実行

小幡和徳 社長
 事業を再編成するために、内部統制や規定の見直しなどに取り組んできた当社にとって、2010年は、ポジティブな意味で極めて忙しい一年だった。10年4月から、事業部門をエンタープライズ・ソリューション本部、プラットフォーム・ソリューション本部、グローバルビジネス本部の3セクションに区分し、システムインテグレーション(SI)とネットワークインテグレーション(NI)の融合を進化させるとともに、海外展開に力強く取り組んでいくための組織を構築した。

 2002年に当社の社長に就任した時点では、双日本社向けの仕事が約80%を占めていたが、外販の割合を高めて、一時期、双日向けの仕事の売上高比率を30%ほどまで下げた。現状では、双日向けと外販がほぼ同等のレベルだ。今後、中国やベトナム、インドネシアなどを中心とした海外事業の拡大に伴って、2~3年後に、外販の比率が増えていくと見込んでいる。グローバル展開にあたって、海外拠点を有している双日本社と緊密な連携を図って、各国の市場を開拓していきたい。

 今後の事業拡大に向け、大きなポテンシャルをもっているのが、クラウドコンピューティングだと考えている。2011年半ばをめどに、クラウドに基づくSaaS型サービスの提供を検討している段階だ。売り上げの面では、クラウドは最初から大きく貢献するというよりは、クラウド事業の売上高比率を確実に少しずつ拡大させていくことを目指している。
  • 1

関連記事

双日システムズ、データコアとディストリビュータ契約を締結