年頭所感

【2011年 年頭所感】 日立情報システムズ

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

グローバル

原巖 社長
 日本の情報サービスが成長し続けるには、グローバルの成長市場に進出していかなければならないのは明らか。ならば、日立製作所グループや自らの強みを最大限に発揮して、海外で売れるソフト・サービスを創るまでだ。日立製作所は、情報・通信システム事業での海外売上高比率を2015年に直近の約22%から35%へ拡大させる方針を示している。当社も同様に海外売上高比率を35%まで高める。

 これまでは、日本で売れる情報サービスと、世界で売れるものは異なっているケースが多かったが、今後は世界で売れる情報サービス商材をもつベンダーが、日本でのビジネスを伸ばせることになる。この典型例がクラウドサービスだ。海外進出を視野に入れる国内ユーザー企業からは、グローバルに適応した情報サービスを強く求められる。こうしたユーザーニーズを踏まえ、2010年6月、タイでデータセンター(DC)をもつ有力ITベンダーと提携。現地でのクラウド型サービスをスタートさせた。ほかにも同様の案件が中国やASEAN地区で複数進行中である。

 当社は、2006年から“プール化構想”と名づけ、情報をDCにプールし、必要なときに必要なだけ使うクラウド型のサービス基盤の開発に努めてきた。もともとアウトソーシングを強みとしており、クラウド/SaaS方式によるサービス事業では業界をリードしている。この強みをグローバルでも最大限に生かしていく方針だ。
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