年頭所感

【2011年 年頭所感】 首都圏コンピュータ技術者

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

新たなビジネス創造の年

眞杉幸市 社長
 古い技術が、新しい技術へと急速に置き換わっている。かつて、メインフレームやオフコンといったプロプラエタリ(閉鎖的)な技術が、オープンな技術へと移行したように、大きなパラダイムシフトが今のクラウドコンピューティングで巻き起こっているのだ。振り返って、われわれ日本の情報サービス業界は、新しい技術を先取りできているだろうか──。SI会社の大規模化が進み、官僚的、サラリーマン気質がはびこっているように思えてならない。

 技術者一人ひとりが、テクノロジーの変化に対して臆病にならず、むしろ進取果敢にイノベーションを起こしていく気概が強く求められている。当社は、個人事業主という独立したエンジニアがおよそ2000人集まった、ユニークなSI・ソフト開発集団である。大手優良SIerやユーザー企業の必要とするスキルをもった新進気鋭の人材を、適材適所で供給することで発展してきた。技術の転換期にある今、腕に覚えのある独立系エンジニアへの期待やニーズは、これまで以上に高まっていると手応えを感じている。

 当社では、世界の技術トレンドに詳しいエンジニアを中心として、複数ジャンルの技術チームを構成。最新技術を積極的に取り入れた提案活動を従来にも増して活発化させている。独立した個人事業主をベースとしながらも、スキル別にチームを再構成することで、提案の幅や力を強める考えだ。こうすることで、新たなビジネスをより多く創造する年にしたい。
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