年頭所感

【2011年 年頭所感】 フューチャーアーキテクト

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

加速

金丸恭文 CEO
 アジアでナンバーワンを目指す──。成長めざましいアジア新興国を視野に入れたビジネス展開をイメージしており、2011年は、そのための勢いをつける年にしたい。当社は1989年に創業し、スタートから10年で有力ITコンサルティング会社の一角を占めるまで成長した。ロケットにたとえるなら第1段目のエンジン稼働に相当する。そして、次の10年は成長のための第2段目のエンジンを働かせた。2011年から向こう10年は第3段目のエンジンをフル回転させ、感覚的には大気圏外へ向けて飛び出すほど加速したい。

 中国やASEAN、インドの経済成長を支えるのは、数多くのアントレプレナーだ。企業家精神が旺盛で、意思決定が速く、俊敏にビジネスを進めている。当社もまた、アントレプレナーシップを重視する企業文化をもつ。市場拡大に伴う起業チャンスを生かそうとするアントレプレナーは、今後もアジアで増え続けることが予想され、当社もそのなかに身を置くことで、ともに成長したいと考えている。

 このためには、世界最先端のテクノロジーや専門特化した経営や業務ノウハウ、システム開発における生産性をより一層、高めなければならない。アジア新興国のコスト競争力は極めて高く、日本に主な事業所を構える当社は、生産性を少なくとも今の3倍にしなければ優位性を保てないだろう。アジアナンバーワンは高い目標ではあるが、それくらいの勢いをもってビジネスに臨む気概だ。
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