年頭所感

【2011年 年頭所感】 エス・アンド・アイ

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

明るい挑戦

藤本司郎 社長
 IBM系の受注をはじめ、サーバーなどのハードウェアの売りが回復したおかげで、2010年度上期(10年4~9月)の売り上げは前年同期比で約40%増に達した。これまで、ハードの販売を当社事業の中心としてきたが、11年度(12年3月期)からは、SaaS型の取り組みを柱とした「サービス・インテグレータ」への変貌を中期的に目指していく。

 サービスを主要商材として展開する事業形態へのシフトを図るにあたって、新しいパートナー戦略が必要だと考えている。具体的には、サービスの提供は当社の役割と捉え、お客様を探すパートナーと、サービスを提案するパートナーとそれぞれ連携しながら、「協業パートナー」として顧客開拓に取り組んでいきたい。すでに、何社のパートナー候補があり、契約を検討している段階だ。また、製品改善の面では、次世代型コミュニケーションシステム「uniConnect」のクラウド化を実現していきたい。11年に、それに向けた投資を重視する。しかし、クラウドは当社にとっては新規事業なので、浸透まで時間がかかる。いきなり事業の柱に据えるのではなく、その比率を少しずつ上げていく計画だ。

 今後、09年度のような売り上げの大きな落ち込みを防ぐために、ストックビジネスの割合を、現在の約20%から3年後には約40%へと倍増させていく。10年度で種まきがすんでいるので、11年度以降、毎年およそ30%の売り上げ拡大を目標に掲げている。
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