年頭所感

【2011年 年頭所感】 富士ソフト

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

技術融合

白石晴久 社長
 組み込みソフトやクラウドコンピューティング、業務アプリケーション開発などの当社が得意とする技術を融合し、富士ソフトならではのユニークなビジネスを積極的に展開する。リーマン・ショック以降、情報サービス産業は、依然として厳しい事業環境が続くが、一方で当社内部の構造改革は長足の進歩を遂げた。

 GoogleやMicrosoftなどのパブリッククラウドサービスをいち早く取り入れ、自社データセンターにも最新鋭エンタープライズクラウドを独自に構築。クラウド分野で同業他社を常にリードしてきたと自負している。また、当社が得意とする組み込みソフトの開発で培った知能化技術をベースにヒューマノイド型ロボットを具現化。2010年に開催した中国・上海万博の日本産業館で展示し、多くの方々の関心を集めた。

 ロボットテクノロジー(RT)は、物事を認識する技術だ。カメラに写ったものやマイクで拾った音を分析し、その意味を読み取る。今の携帯デバイスや情報家電に大きく不足している要素であり、RT発表後は世界の名だたるメーカーからさまざまな問い合わせや協業の打診をいただけるようになった。RTを組み込んだデバイスには、当社クラウドから必要なときに必要なだけ情報をサービスを提供。企業顧客に向けては、これに業務ノウハウや知見も併せてインテグレーションする。当社ならではの技術や強みを融合させ、ビジネスを拡大させる。
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