年頭所感

【2011年 年頭所感】 NECソフト

2011/01/06 20:37

週刊BCN 2011年01月03日vol.1364掲載

改めて両輪経営

古道義成 社長
 SE会社にとって、品質と生産性は最大のテーマだ。生産革新を力強く進めていくことが私の使命だと考えている。当社は、NECグループのソフト開発を担う中核的SE会社の1社であり、グループの競争力の原動力を担っている。2009年10月1日付で実行したNECグループの構造改革で、営業機能がNEC本体と、中堅顧客向けビジネスを得意とするNECネクサソリューションズに集約されたことで、SE会社としての当社の役割がより明確になった。

 構造改革以前は、当社独自のビジネスと、NECとの連携ビジネスの“両輪経営”を標榜していたが、構造改革以降は、NECとNECネクサソリューションズとの連携ビジネスが軸となる。このため、掲げるキーワードは“改めて両輪経営”とした。2010年を振り返ると、生産革新がまだ道半ばであることと、東名阪の中堅顧客マーケットを主なビジネスターゲットとするNECネクサとの連携がまだ弱い。2011年は、この二点を引き続き強化していく方針だ。

 生産革新では、グループ横断でソフト開発プロジェクトを推進する基盤を強化。個々のSE会社内の生産性の向上のみならず、グループSE会社を横断したソフトウェアファクトリー化による全体最適化を図る。また、海外のオフショア開発会社とも、統合的な開発環境の共有を拡充させる。同時に、中堅顧客向けの商材開発を加速させ、ビジネス拡大をソフト開発の側面から全力で支えていく。
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