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<解剖!メーカー流通網>84.チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ 仮想化をフックに製品を拡販 サポート、リセラー支援体制も強化

2010/10/14 20:45

週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載

 UTM(統合脅威管理)アプライアンス「UTM-1」や旧ノキアのセキュリティアプライアンス「IPシリーズ」を開発・販売するチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(杉山隆弘社長)は、6社の1次代理店、約80社のリセラーを通じて製品をユーザー企業に提供している。また「Check Point Certified Support Provider(CCSP)」を設置し、認定サポートパートナーからサポートを提供する体制を構築した。

 現在、チェック・ポイントは「仮想化」「DLP(情報漏えい防止製品)」などをキーワードとして、製品の拡販を進めている。「とくに仮想化に関しては1取引あたりの金額が高いので、今後力を入れていく」(楠部均・副社長 セキュリティ営業本部長)としている。

 日本国内では今、仮想化の本格的な導入フェーズを迎えている。同社では複数のセキュリティゲートウェイを集約管理できるアプライアンス「VSX-1」や、ヴイエムウェアのセキュリティ技術「VMSafe」に対応して仮想環境のセキュリティを担保する「Security Gateway Virtual Edition」で、データセンターやMSP(マネージドサービスプロバイダ)、キャリアを開拓する。「日本企業の場合、特定のSIerなどにシステムを任せている場合が多いので、SIerパートナーとともに提案し、エンドユーザーの開拓を行う」(楠部副社長)。足がかりとして、エンドユーザーに直接アプローチするハイタッチの営業部隊を強化するとともに、チャネル営業部隊の人員を大幅に増強して、チャネルの支援を充実させる方針だ。

 今年からは念願の24時間365日のメーカーダイレクトサポート体制が整った。従来は新製品が出た場合、認定サポートパートナーでのサポート準備期間により、製品の取り扱いが新製品発売日よりも半年から1年ずれるというタイムラグが発生していたが、24時間365日のダイレクトサポートにより、パートナーの負担を軽減し、より売りやすい体制を整えた。(鍋島蓉子)

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