SMBのシステム改革はこの手で! 活躍する「企業内ITC」の素顔
<活躍する「企業内ITC」の素顔>ITコーディネータ協会 10周年、節目のカンファレンスを開催
2010/09/09 16:04
週刊BCN 2010年09月06日vol.1348掲載
関隆明会長 |
ITコーディネータ協会では昨年度半ばから5年間の中期計画策定に取りかかり、今年、その初年度を迎えている。イベント冒頭の挨拶で関会長は「体系の見直しを行い、新しい中期計画により、新たな道を切り開いていきたい」と力強く来場者に訴えた。
ITコーディネータのビジネスを拡大するために、ITコーディネータの実践のための知恵をあわせもったスキルを体系化して、周知徹底するとともに、ITコーディネータの活動を自治体、医療、教育、農工商連携に広げること。また、情報発信を強化し、マーケティングとビジネスマッチングを拡大、ITコーディネータ協会自らが前面に立って、ITコーディネータのビジネスチャンスを広げる方針だ。
また、開催に当たって、経済産業省の商務情報政策局長の石黒憲彦氏が登壇し、挨拶を行った。インターネットの急速な発展により、情報通信インフラコストが下がり、クラウドコンピューティングという新しい潮流が生まれている。このクラウドコンピューティングの流れにより、これまで不可能だったビジネスモデルも登場している。そうした状況下で、経済産業省はクラウドコンピューティングの安心・安全な普及を通じて、便利で豊かな社会を実現するという目的のもと、「情報経済革新戦略」を打ち立てて推進している。
「情報経済革新戦略」ではクラウド推進と合わせて中小企業のIT利活用の推進、中小企業とITベンダーの連携強化を図るという。石黒課長は「ITコーディネータが支援している中小企業においては、クラウドが進展することによって、安価で利便性の高いIT投資が可能になっている」としたうえで、「クラウドの利活用によって実現するIT経営で、産業の高度化が大きく期待されているところだ。その利便性を経営者に伝え、いかに経営革新を行っていくかといったところで、ITコーディネータの役割はきわめて大きくなっている」と述べた。
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