解剖!メーカー流通網
<解剖!メーカー流通網>75.SAPジャパン パートナー戦略を強力に推進 SMB市場攻略に本腰
2010/08/05 20:45
週刊BCN 2010年08月02日vol.1344掲載
販売・提案活動を担うパートナーは、サービスパートナー約140社とチャネルパートナー約60社に大別される。前者は、アクセンチュアやプライスウォーターハウスクーパース(PwC)といったコンサルティングファームなどが上流コンサルティング・システムインテグレーション(SI)などのサービスを提供する。後者は、サービスパートナーも兼ねる日立製作所やNTTデータなどで、ライセンスの販売から導入・運用・保守までワンストップでサービスを揃える。
パートナーへの支援体制を強化するにあたって、専任の営業部隊を増強。パートナーの営業活動をバックアップしている。売上高300億円以下のユーザー企業に再販するパートナーに対しては、仕切値を優遇。SMB市場に向けた拡販推進策を投入した。
提案活動の幅を広げるソリューションメニューの拡充にも余念がない。低価格・短期間でのERP導入を可能にする「SAP Business All-in-One fast-start program」(FSP)やホスティングパートナーとしてサブスクリプションモデルを提供する「Subscription based Hosting」(SbH)など、新しい試みを始めている。パートナーの数はまだ少ないが、今後さらに参加を募っていく方針だ。
直近では、「Extend Business Member」(EBM)を新設。販売パートナープログラム「PartnerEdge」から、1次店として3~5社を選定し、地方に地盤を置くSIerを2次店、3次店として募っていく。1次店1社につき、10社程度の2次店を抱えるようにする計画だ。(信澤健太)
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