SMBのシステム改革はこの手で! 活躍する「企業内ITC」の素顔
<活躍する「企業内ITC」の素顔>NECソフト(下) ユーザー成熟度の二極化進む
2010/06/24 20:29
週刊BCN 2010年06月21日vol.1338掲載
昨年度で終了した地域力連携拠点事業に続き、今年度は中小企業応援センターに活動の軸足を移す。中小企業支援には、「地場の金融機関と連携することが重要」(池島晃ITCイースト東京会長=NECソフト情報システム部長)として、応援センターは東京東信用金庫と組む。ほかにも東京海洋大学や芝浦工業大学など教育機関も参加して応援センターを形成する。
中小企業と接点の多いITCイースト東京や東京東信用金庫、教育機関などが窓口となり、より高度な経営課題を各分野の専門家が解決するという流れだ。応援センターでは、専門家を多数揃えることによって、ITを含む各種要素技術の支援や、経営のノウハウ面での支援など、高度化する中小企業の支援ニーズに応える。
一方で、課題もある。ITCの前身であるITSSPが活動を始めた2000年前後とは、中小企業を取り巻く状況が大きく変わっている点だ。IT経営力大賞の認定を受けた浜野製作所のように、高度なIT利活用を成し遂げている企業がある一方で、ITの活用度がまだ十分でない中小企業も多数残されている。「ユーザー成熟度の二極化が進んでいる」(横山淳・ITCイースト東京副会長=NECソフト海外ソリューション事業部長)と分析する。
ITCイースト東京では、応援センターで高度なIT活用支援を行うと同時に、「地域の底上げにつながる地道なIT活用支援も手がけていきたい」(岡野勝俊・ITCイースト東京理事=NECソフト事業開発室IT経営シニアエキスパート)と、二極化に対応した活動を展開していく方針を示している。
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