解剖!メーカー流通網
<解剖!メーカー流通網>62.日立情報システムズ 専門ノウハウもつ販社網を構築 福祉・介護分野で全国約60社を展開
2010/04/28 20:45
週刊BCN 2010年04月26日vol.1331掲載
代表的な販売パートナーとして挙げられるのは、SIer・情報サービス業のティー・エム・シー(神奈川県厚木市)、ワイエムジーソフト(横浜市)などで、そのほか保育用教材や教具、園児服の販売や園舎、遊園地設計・施工などを手がけるチャイルド社(杉並区)が加わる。
ティー・エム・シーやワイエムジーソフトは、介護・福祉分野に強いITベンダーの優位性を生かして販売に取り組んでおり、一方、チャイルド社は、保育用教材・教具などの福祉系の商材に精通している強みを生かして「福祉の森」シリーズを取り扱う。
介護・福祉分野は、2011~12年にかけて、制度変更に伴う需要拡大が見込まれる。販売パートナーを拡充してシェア拡大につなげるチャンスではあるが、同業種の専門性ゆえに売り手が限られているのが実情。ライバルベンダーと“販社の奪い合い”になることも予想される。
ポイントは、制度改正にいち早く対応する開発力だ。変更の度合いが大きくなればなるほど、より大きな開発パワーが必要となる。介護・福祉システムの開発ベンダーのなかでは、日立情報システムズの事業規模は比較的大きく、開発パワーの競争では有利。この強みを前面に出すことで販売パートナーを拡充。2013年度をめどに介護事業者向けのシェアで20%、障がい者施設向けで同50%の獲得を目指す。(安藤章司)
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