解剖!メーカー流通網

<解剖!メーカー流通網>61.マカフィー 二つの商流モデルで製品を提供 ワークショップで+αを提供

2010/04/22 20:45

週刊BCN 2010年04月19日vol.1330掲載

 セキュリティ製品を手がけるマカフィー(加藤孝博会長兼社長)は、法人向けソリューションでは主に従来型の「再販モデル」と、製品を使ってサービスをエンドユーザーに提供する「MSPモデル」を主な流通ルートとしてエンドユーザーに製品を提供している。

 マカフィーは、自社開発製品とM&Aにより手に入れた幅広いセキュリティ製品群を展開している。デスクトップ/サーバー用ウイルス対策ソリューション「McAfee VirusScan Enterprise」など、ウイルス、スパイウェア対策をエンドポイントで実現する「システムセキュリティ管理」と、「McAfee Endpoint Encryption」やMcAfee Host Data Loss Prevention」など、暗号化やデータ、デバイス制御などにより情報漏えいを防ぐ「データ・プロテクション管理」。IPS/IDSなどの「ネットワークセキュリティ管理」や「メール&ウェブ管理」、コンプライアンス対策における監査や運用に焦点をおいた「リスク&コンプライアンス」、月額で包括的なマルウェア対策を提供する「SaaSモデル」の五つのソリューションを提供している。パートナーは、従来のシステムセキュリティ管理やデータ・プロテクション管理の製品を取り扱う企業が多いという。最近ではマルウェア対策だけでなく、「リスク&コンプライアンス」のサーバー変更管理製品も需要が伸びはじめているという。

 同社ではエンドユーザー向けに、実機を通して構築を学ぶハンズオンデモを定期的に開催している。最近では、販社も参加して学ぶことが多いことから、今年4月から東京、大阪でパートナー特化型のワークショップを展開。マーケティング本部 コーポレートマーケティング部の市橋満部長は「システムセキュリティ管理製品を扱ったことのあるパートナーに対し、ぜい弱性可視化製品、ネットワーク検疫製品といった+αの製品情報を提供していく」のが目的だ。(鍋島蓉子)

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