解剖!メーカー流通網
<解剖!メーカー流通網>58.ブレード・ネットワーク 自社ブランド製品の拡販へ 販社経由で新規開拓を本格化
2010/04/01 20:45
週刊BCN 2010年03月29日vol.1327掲載
同社は、ネットワーク関連機器の販売や仮想化関連の製品・サービス提供を得意とするネットワールドを1次店として獲得している。販売契約を結んだのは2009年1月。昨年1年間は、販売体制の整備などに時間を費やす準備期間だった。基盤を固めたことで、今年に入ってからは「勢いがついてきた。いい流れになっている」と、太田代表取締役は自信をみせている。
同社の製品は、10GbE(ギガビットイーサネット)が基本で、サーバーやストレージのアクセスに適していることが特徴。アプリケーションの性能向上に寄与するほか、他社製品と比べて価格が安いことも売りだ。データセンターがシステムやネットワークインフラの増強する動きが活発になっているなか、既存のサーバーやストレージの資産を有効活用できるのを強みとしている。さらに、「統合化や仮想化などの環境に対応している」という。
ワールドワイドでは、L2/L3固定型の10GbEスイッチ市場のなかで、上位3社に入るシェアを獲得している。日本市場では、一昨年までOEM(相手ブランドによる製品供給)を中心としており、ブレードサーバー内蔵という分野でトップを確保。50%のシェアを握っているとみられる。
これまではOEMビジネスがメインだったが、「ユーザーのすそ野を広げていきたい」との考えから、自社ブランド製品の拡販を図ることになった。売上高については、OEM中心のビジネスで前年度と比べて15%程度の成長を遂げているという。これまでも業績が伸びていることから、自社ブランド製品の販売を本格化したことで成長率が一段と高まることに注目が集まりそうだ。(佐相彰彦)
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