年頭所感

【2010年 年頭所感】 アイネス

2010/01/21 16:05

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

飛躍

アイネス 五十嵐泰彦 社長
 新中期経営計画を2009年度からスタートした。現状、売上高が少し落ち込んでいるが、営業利益率は目標値に向けて改善しつつある。技術本部と品質保証部を充実させてプロジェクト管理を強化した結果、不採算プロジェクトが減少し、原価低減につながった。

 09年10月にはマネージドセンターを開設し、統合的な運用管理、監視を川崎市のセンターで開始した。熟練したオペレータが全システムを一元的に見ることができれば、運用サービスの品質が向上する。顧客の評価が高く、今後の受注への好影響が楽しみだ。

 今後の売り上げ拡大施策としては、新規事業としてクラウドサービスの検討を開始した。10年度上期の営業開始を視野に入れている。また、中計では、11年度の売上高目標は、単体の業容拡大による400億円余に加え、M&Aでの80億円も含めて500億円達成を目指す。M&Aでは自社の事業とシナジーを出せる相手を想定している。

 さらに、運用の原価低減を図るべく「不誠意」「不認識」「怠慢」の三悪事故を減らそうと、今、現場で起きている問題を整理して傾向を把握し、その改善を図っている。システムは開発よりも運用の期間が長い。運用の技術者を重要プロジェクトに参加させて、運用視点でのシステム開発を行っていく。

 2010年は、中期経営計画の目標値達成に向けて、スピードを上げて施策を進めていく「飛躍」の年だ。
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