年頭所感

【2010年 年頭所感】 東洋ビジネスエンジニアリング

2010/01/21 20:37

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

変革推進

東洋ビジネスエンジニアリング
石田壽典 社長
 市場環境が厳しいなか、当社の主要顧客(コアカスタマー)からの機能拡張、バージョンアップの引き合いが強かった。また、中堅企業に向けて自社開発のERP「MCFrame」「A,S,I,A」を提供しているが、この需要が堅調に伸びた。

 継続的に研究開発投資を行い、SOAベースの新製品「MCFrame XA」を2009年に提供開始した。SAP関連ソリューションを自社で開発したり、SOA BPM、クラウドなどをキーワードに研究開発し、その成果が出始めている。またERPのビジネス事業を市場テーマ別に三つの部隊に分け、ニーズを掘り起こすとともに同業他社などとシステム構造や提供形態の研究をすべく、「ITソリューション研究所」を設立した。これによって、技術的シーズを実践につなげたい。

 顧客満足のさらなる追求を進め、強靭な企業体質を目指すため、三つの戦略を展開している。それは「コンポジション(複合化)」「グローバル」「クイック・スタート」だ。「コンポジション」は、パッケージやSOAのように再利用可能な部品を組み合わせ拡張性あるシステムを構築するということ。二つ目の「グローバル」は海外拠点間のシステム統合や新規展開の基盤づくりを通じ、日系企業のグローバルガバナンスを支援すること。「クイック・スタート」とは顧客業務やIT技術のノウハウにより変化するビジネス環境にも迅速に順応するシステム・サービスを提供するものだ。三つの戦略を軸に変革を推進する。
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