年頭所感
【2010年 年頭所感】 アルプスシステムインテグレーション
2010/01/21 16:05
週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載
共存連携
アルプスシステムインテグレーション 麻地徳男 社長 |
具体的には、事業部門別に組織していた営業部門を営業統括部に再編成した。セキュリティはセキュリティ、製造流通は製造流通しか売らない縦割り構造であったのを、顧客へハイブリッドな提案ができるようにした。各事業部には事業推進部門を設置し、営業担当者をタイムリーに支援する体制を敷いた。開発部門では、差異化を図るため門外不出にする「コア技術」と、Windows上で製品を動かしたり、画面設計といった、競争力には関係ない「商品に仕立てる技術」の二つに整理した。また、セキュリティ事業では、情報漏えい防止統合ソリューションを提供する意思表示のもと、「InterSafe」をブランド化し、製品のブラッシュアップを図っている。
世界では環境維持がテーマになっている。欧州連合の法律「REACH法」により、グローバルでのサプライチェーンでの環境懸念物質の総量規制が厳格になり、人手での管理が難しいためそれが商機につながるとみている。また雑貨、食品といったドメスティックな製造業の海外進出が加速し、メイドインマーケットの形が本格化しつつある。物流・流通もグローバルに拡大し、セキュリティリスクも大きく拡大する。こうした流れを受け、商品サービス、販売チャネルのほか、技術サポートでの連携を狙う「共存連携」を推進する年にしたい。
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