年頭所感

【2010年 年頭所感】 インフォメーション・ディベロプメント

2010/01/21 20:37

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

ありがとう経営

インフォメーション・ディベロプメント
舩越真樹 社長
 残念ながら、2009年は業績の大幅下方修正を余儀なくされた。だが、時代のせいにはしたくない。当社のサービスの質が高ければ、業績に反映されるはずだからだ。景況のさらなる悪化が懸念される2010年こそ、本当に体力勝負だと思っている。トップマネジメントが舵をしっかりとらなければならない。

 09年から「Change or Die!」という言葉を使っている。つまり「リセットと同時にスタートする」ということだ。過去に固執せず、本気で変わろうとしなければ持続的成長はできない。10年はバランスシートを中心とした経営発想を取り入れ、どのように効率的に資本を使っていくかを考えなければ状況を打破することができない。バランスシート重視の経営につなげるため、社員にはコア・コンピタンス(企業独自の強み)について深掘りして議論し、それを「カスタマー・ディライト」、顧客が仰天して喜ぶような感動するサービスへと発展させてほしいと思っている。

 そのためには日頃から「ありがとう」の気持ちを込めた人間づくり、サービスづくりが大事だ。そこで2010年の言葉を「ありがとう経営」としたい。技術水準はどこもそんなに変わらない。ものをいうのは「人物力」であり「組織力」だ。最近夢を語る人が少ない。各個人、各職場、各組織が経営者と同じように「こういう会社にしたい」と夢を語ってほしい。そこで初めて強い個人が生まれ、強い企業力が生まれてくるのだと思う。
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