年頭所感

【2010年 年頭所感】 オービックビジネスコンサルタント

2010/01/21 20:37

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

クラウド元年

オービックビジネスコンサルタント(OBC)
和田成史 社長
 「クラウド元年」。2010年はまさにその1年となる。新しい潮流が生まれており、SaaSはクラウドと言葉を変えるだろう。仕組みづくりにはすでに取り組んできた。これからは種を蒔く段階となり、2011年には本格的に盛り上がってくるだろう。マイクロソフトとの連携で「Azure(アジュール)」に搭載していく。PaaS上に載せるほか、SaaS提供もできるし、アプリケーションの中にクラウドモジュールを実装することも可能になる。

 いろいろな選択肢があるが、それはマーケットによって異なるので、お客さまが満足のいく仕組みをつくっていく。お客さまとパートナー企業、当社の三位一体で考えていきたい。ハード・インフラが変わり、当社とお客さまの環境も変わっていく。既存のクライアント/サーバー型は、アジュールなどPaaSと共存しあう関係にあり、それぞれの企業で選択と集中が始まるだろう。

 当社としては、変化に耐えられるパッケージを開発していくことに尽きる。時間をかけて丁寧に一つひとつ組み立てていく。お客さまを常に見続けていくということだ。

 リーマン・ショック以降、構造的な改革を求められてきた2009年だった。仮想化やNGN、高速無線LANなど次世代テクノロジーに向けスタートを切った。厳しい時代だが、前年比でみて横ばいを維持した。最新版「Vシリーズ」を09年末に出荷し、手ごたえを感じている。
  • 1

関連記事

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 ITホールディングス

【2008年 年頭所感】 オービックビジネスコンサルタント