年頭所感

【2010年 年頭所感】 JBISホールディングス

2010/01/14 20:37

週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載

シグナルを受け止める

JBISホールディングス
内池正名 社長
 ユーザー企業の業務に対する理解・知識を蓄える、可視化することが重要ということを、2009年には強く感じた。洗練された技術者を育成することは大事だ。だが、ユーザーの業務を熟知するプロフェッショナルを育成することも、さらに大切だと考える。

 両方のスキルや知識をもつ人材を育成できるのが理想だが、ハードルは高い。それぞれのスキルに特化したプロを育成する体制を構築しなければならないと考えている。

 当社は、証券業や公共団体向けビジネスを長く手がけており、傘下の日本証券代行は証券事務の代行サービスを1950年から、ITサービス提供の日本電子計算(JIP)は1962年からビジネスを展開している。長年手がけたビジネスで社内に蓄積した業務知識は当社の強みであり、これこそが独立系のITサービス会社のコアコンピテンシーであり、成長の源泉だと感じている。

 企業にとって最大の財産は人であり、経営者には社員が将来のあるべき姿を想像でき、それに向けて進歩できる体制をつくることが求められている。

 そのうえで、社員にはコストを抑えて生産性を上げる働き方を常に意識することを求めている。また、このような厳しい環境だけに、市場やユーザー企業・団体が発信する些細な変化を察知する能力が必要だ。ユーザーのシグナルを感じ、受け止めるためのアンテナを高く張っておくことが、成長するためには重要になってくる。
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