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<解剖!メーカー流通網>46.サイレックス・テクノロジー 半導体商社の施策を強化 USBデバイスサーバーでは分野ごと攻略

2010/01/07 20:45

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

 ネットワーク関連機器などを手がけるサイレックス・テクノロジー(デヴィッド・スミス社長)は、プリンタメーカーに対し、プリントサーバーをOEM供給する事業を中心に成長してきた。一方で、USB機器やシリアル機器をネットワーク接続できるようにするデバイスサーバーなどのネットワーク機器といった自社製品を開発。ダイワボウ情報システム、丸紅インフォテックといったディストリビュータなどを通じて販売している。

 また、マイクロソフトの組み込みOSなどで実績を上げている菱洋エレクトロなど、半導体商社に対して、ワイヤレスモジュールを提供している。コンビニエンスストア向けのPOSシステムのハンディターミナルなどに供給し、実績を上げている。

 サイレックスではホワイトペーパーによる、各種情報提供、MDF(マーケット・ディベロップメント・ファンド)によってパートナーの製品プロモーションを支援したり、デモ機提供やトレーニングなどを提供している。

 一方、このところ案件の受注が多くなってきた半導体商社などに対しては、「情報提供やトレーニングを体系化し、エンベデッド向けのプログラムとして来期以降に開始したい」(伊藤信久・執行役プロダクト・ネットワーキング・ソリューション事業部長)という計画をもっている。

 現在、とくに力を入れているのがUSBデバイスサーバーだ。ラベルプリンタ、スキャナ、ICカードリーダ、IPカメラ、シンクライアント、ルータといった関連する分野をリストアップし、上位3位までのメーカーに対して独自技術を売り込む。搭載したUSB仮想化技術によりデバイスサーバーに接続したネットワーク上のUSB機器を、遠隔のPCから利用できる。「USB仮想化技術を使えば、BtoBのシステムが大きく変わる」(伊藤執行役)と意気込む。半導体販社などパートナーの販路も活用して組織的にターゲットに想定案件を提案。受注案件の発生を促す考えだ。(鍋島蓉子)

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