年頭所感

【2010年 年頭所感】 シマンテック

2010/01/07 20:37

週刊BCN 2010年01月04日vol.1315掲載

再び本物の力が試される年

シマンテック 加賀山進 社長
 「本物の力が試される年」というのが、2009年の実感だった。それは2010年も続くと考える。グローバルでは「仮想化」や「SaaS」に加えて、Twitterなど消費者向け技術をビジネスに取り込んで生産性向上を図る「コンシューマライゼーションIT」元年になるとみる。ユーザーが、好みのデバイスで自由にウェブにアクセスできるようになる世界では、現在のようにシステムやデバイスにセキュリティをかけるのは時代遅れだ。製品を通じ「情報そのものを守る」のがわれわれの存在意義だ。

 仮想化でシステム統合が進むと、ソフトの安定性がいっそう求められる。当社は「販売支社」ではなく、「本物のソフトウェアメーカー」として、「ジャパンエンジニアリングセンター」を核として、製品の事前検証や、短時間に問題の所在を見つけて修正、回避策を講じる取り組みに力を入れている。また、DLP(情報漏えい対策)など製品によってはその国独特のニーズに応えることが重要だ。渋谷事業所では「コンテンツテンプレート」のローカライゼーションを行っている。改めて「ジャパンデベロップメントセンター」といった形でブランディングしたい。

 販売力強化も要となる。単品売りからソリューションの提供が求められている。既存パートナーを育成するため、共に事例をつくりたい。また、一つ上の次元の新しいパートナーシップが必要になるだろう。ハイタッチ営業を充実させて、パートナーが喜ぶ施策を展開していく所存だ。
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