現場に、愛を
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| OKIデータ 杉本晴重 社長兼CEO |
プリンタの販売台数全体で2009年度(2010年3月期)は、世界全体で前年に比べて伸長し、IT関連市場全体が落ち込むなかでシェアがアップした。ただ、価格が下がって売上高が伸びず、コスト削減のなかで消耗品が計画に対し下回っている。一方、国内市場では、08年に投入した新ブランド「COREFIDO」が「5年間無償保証」やタレントの菅野美穂さんの起用で認知度を上げて好調で、もともと高い計画値に対してもプラスになっている。
09年は新製品をあまり投入しなかった。10年は第一弾として1月にA4判カラープリンタを発表するのを足がかりに、2010年度(2011年3月期)は、国内ではA3機などを含めてメイン領域の新製品を相次ぎ投入する計画で、不足していたラインアップの整備を本格化する。
2010年は景気回復が望めるとみて、その回復時期を見据えて新製品を出さなければ、閉塞感のある市場を打破することが難しいと判断した。以降も、従来に比べて計画的に新製品を多く投入する。今後出すプリンタは、カラーとモノクロで基本的にコンセプトを統一する。販売パートナーにとっては、消耗品が統一され、部品在庫が共通化するので、サポートやセールスがやりやすくなる。
09年は「5年間無償保証」を前面に打ち出して「信頼」を標語に掲げた。2010年は、ソリューションを強化し、製品と販売両面でユーザーの「現場に、愛を」提供する。