「良き相談相手」になる

NTTデータシステムズ 荒田和之 社長

　マーケットはトータルソリューションを求めている。当社のこれまでは「御用聞き」営業で受け身だったが、「良き相談相手」になりたい。お客様にいかに付加価値を提供していくかが課題だ。今後は、「つくらない開発」で速さと安さが求められてくる。グループ各社との連携をさらに加速し、トータルソリューションで拡販していく考えだ。

　2009年を振り返ってみると、「Biz∫」元年だった。「Biz∫ Scaw」の反響は非常に大きい。ユーザー企業の多くは、いま使っているシステムに満足していない。「Biz∫」はこうした不満や期待に応えてくれるだろうと思っている。パートナーとの関係のあり方も従来の「上下」から「同格」になってくる。現在、東洋ビジネスエンジニアリングやウイングアークテクノロジーズ、アイテックスがNTTデータビズインテグラルに参画しており、この流れを加速させる。また、NTTデータグループ企業各社はそれぞれ得意技をもっているので、密に連携していきたい。従来は自前のシステムを売るという企業が主流だったが、それはもう時代遅れ。クラウドなど、新しい潮流に舵を切るのが遅れたが、先を見据えて取り組んでいきたい。

　NTTデータグループ企業同士の距離を狭めることが課題となっており、連携しやすい環境づくりを心掛けている。NTTデータの社内SNS「Nexti」に当社も参加し、グループが「フラット化」してきたと考えている。